フォークロア
「題材は伝説やフォークロアから取られたものが多い。」などのように使う「フォークロア」という言葉。
「フォークロア」は、英語で「folklore」と書きます。
「フォークロア」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「フォークロア」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
フォークロアの意味
「フォークロア」には次の意味があります。
・民間伝承、民俗、またそれを研究対象とする民俗学の意。1846年英国の古代学者W.J.トムズ〔1803-1885〕が作った言葉。狭義には民間文芸をさすが、今日では習慣、信仰、儀礼、説話や物質文化など広く民間の知識と技術の伝承の全部をさす。民間伝承には、外来文化や、上層階級の沈降文化なども、常民が前代から保持した文化に融合した形で含まれている。（出典：百科事典マイペディア）
昔から人々の間で語り継がれ受け継がれてきた習慣、信仰、儀礼、説話、民謡、諺などを意味します。
また、ファッションでは民族調のスタイルを指し、2002年に大きなトレンドになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・フォークロアの闇に取り隠されるような弱い心は持っていなかった。
（出典：浜崎達也『絶対少年 ~神隠しの秋~穴森 携帯版小説 第7章』）
・その幾人かはロックへと浮上して行き、又幾人かは自国のフォークロアのより深くへと沈んで行ったのです。
（出典：松平維秋『松平維秋の仕事』）
・その畏怖が、象徴としての化け物やフォークロアの形で世界中の至るところに残っているんだ。
（出典：小野不由美『屍鬼(下)』）
・ディランははじめアメリカの伝統的なフォークロアに属する歌い手として登場し、主に他人の曲を歌ったアルバムでレコード・デビューを飾った。
（出典：浜野サトル『新都市音楽ノート』）
・死体が動き出すというフォークロアは、それこそ世界中に分布してるから、いちいち例を挙げたらきりがない。
（出典：山本弘『妖魔夜行 私は十代の蜘蛛女だった』）
類語
・民間伝承（みんかんでんしょう）
意味：ほとんど文献に記されないで、古くから民間に伝承されてきた風習・口碑・伝説・俗信・芸能などの総称。（出典：デジタル大辞泉）
・民俗学（みんぞくがく）
意味：民間伝承を主な研究資料として、民俗性や民俗文化を庶民の生活感情を通して研究する学問。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・昔噺（むかしばなし）
意味：昔のことの話。以前にあったことの話。昔がたり。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・風俗（ふうぞく）
意味：ある時代やある社会における、生活上の習わしやしきたり。風習。（出典：デジタル大辞泉）
・伝承（でんしょう）
意味：ある集団の中で、古くからあるしきたり・信仰・風習・言い伝えなどを受け継いで後世に伝えていくこと。また、そのようにして伝えられた事柄。（出典：デジタル大辞泉）
