バレエ
「バレエを習う」などのように使う「バレエ」という言葉。
フランス語では「ballet」と表記します。
「バレエ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「バレエ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
バレエの意味
「バレエ」には次の意味があります。
・中世ヨーロッパ宮廷の無言劇や仮面劇から独立して発達した舞踊劇。脚の技法に基づいて、主演舞踊手、単独の舞踊手、群舞などが、せりふを用いないで劇的・音楽的内容をくりひろげる。フランス宮廷バレエの流れをくむクラシック‐バレエと、二〇世紀ロシアのディアギレフの開拓した近代バレエに二大別される。(出典:精選版 日本国語大辞典)
元々はルネサンス期のイタリアに起こり、16、17世紀のフランス宮廷で発展しました。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ロシアのモイセーエフ・バレエ団がスペイン公演に出かけたときのこと。
(出典:米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』)
・元帥夫人はそのバレエはアベ・プレヴォの小説よりずっと劣ると言った。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・小さな女の子たちに趣味でバレエや音楽を習わせるのは嫌だ。
(出典:森瑤子『さよならに乾杯』)
・台本は失われたし、バレエのプログラムに入ることはないですね。
(出典:柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』)
・家は裕福ではないらしく、そんな中でバレエを続けて行くのは大変らしかった。
(出典:半村良『雨やどり』)
類語
・舞踊劇(ぶようげき)
意味:舞踊によって組み立てられた劇。歌舞伎では所作事(しょさごと)の類。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・古典バレエ(こてんバレエ)
意味:(バレエはballet) モダンバレエなどに対して、ヨーロッパの伝統的バレエをいう。踊り手の脚の動き(パ)の型を重んじ、女性主役舞踊手を男性主役舞踊手が支える形でデュエットを踊るパドドゥを中心に展開される。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・モダンバレエ
意味:伝統的な古典バレエに対して、新しい感覚による個性的な表現を追求するバレエ。20世紀初頭、フォーキンによって確立された。(出典:デジタル大辞泉)
・パドドゥ
意味:男女二人が一対になって演ずる踊り。クラシックバレエの見せ場とされ、アダージョ・バリアシオン・コーダの三つの部分からなる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・デュエット
意味:二人で踊るダンス。(出典:精選版 日本国語大辞典)