ハニー
「僕のハニー」などのように使う「ハニー」という言葉。
「ハニー」は、英語で「honey」と表記します。
「ハニー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ハニー」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ハニーの意味
「ハニー」には次の二つの意味があります。
1 はちみつ。
2 恋人、愛人のこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
ハニーの意味①「はちみつ。」
「ハニー」の一つ目の意味は「はちみつ。」です。
英語の「honey」が直訳された言葉で、音のとおりカタカナ表記されて日本語となっています。
しかし、日本語の「蜂蜜(はちみつ)」の方が日常的に使われるため、「ハニー」という言葉単体で使われる機会は比較的少なく、蜂蜜が入った飲食物を表すとき、あるいは蜂蜜のような色を表す時などに、他の名詞をともなって、形容詞的に用いられることがほとんどです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・「ベン、ありがとうございます」 サイドテーブルに置かれた、湯気を上げるハニー・ミルク。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 9 来訪者編 <上>』)
・女の手にはハニーカラーのキャッツアイの指環があった。
(出典:阿部牧郎『誘惑街の女たち』)
・ハニー・イエローの清楚な色をした衣を指で脱がせる。
(出典:姫野カオルコ『喪失記 -処女三部作2』)
・茂みの色はハニー・ブロンドだから、髪は染めたものではないだろう。
(出典:大藪春彦『黒豹の鎮魂歌 第一部』)
・今日の朝食はハニートーストと温かいコーヒー。
ハニーの意味②「恋人、愛人のこと。」
「ハニー」の二つ目の意味は「恋人、愛人のこと。」です。
①と同じく、英語の意味が直訳されてカタカナ語になった言葉です。
男性・女性問わず、恋仲にある相手を表すとき、もしくはその人物を呼ぶときの呼びかけとして用いられます。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・へへ、俺には愛しのハニーがいるからなァ。
(出典:平坂読『ホーンテッド! 3』)
・私がじーっと二人の顔を見て話を聞いていると、彼女は、 「ハニーは気にしなくていいのよ」 といった。
(出典:群ようこ『アメリカ居すわり一人旅』)
・ハニーにしてくれるんなら月三十ドル、どう?
(出典:東峰夫『オキナワの少年』)
・「ハーイ、ハニー」 と言うのが彼の口癖なんだ。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・「もっと食べないとだめだぜ、ハニー」と、手のついてない卵を指さした。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『ブルー・シャンペン』)