ノクターン
「ショパンのノクターン」などのように使う「ノクターン」という言葉。
英語では「nocturne」と表記します。
「ノクターン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ノクターン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ノクターンの意味
「ノクターン」には次の意味があります。
・夜を思わせる瞑想(めいそう)的な雰囲気をもつ、ロマン派の楽曲の表題。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「ノクターン」は日本語で「夜想曲(やそうきょく)」と訳されます。
「夜を思わせるような楽曲」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ショパンのノクターンも五、六曲は何とか聞きわける。
(出典:サキ『ザ・ベスト・オブ・サキI』)
・ピアノの東洋的なノクターン風の曲が、巧妙にヒロインの心理の曲折を描写している。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(I)』)
・ノクターンは段々大きくなる。
(出典:新井素子『グリーン・レクイエム』)
・創作本能をかきたてられ、一夜のうちにノクターンを作り上げたという。
(出典:酒井美意子『ある華族の昭和史』)
・自分をモデルにした語り手にショパンのノクターンとソナタを弾かせた舞台も「苦学生補助会の慈善音楽会」だった。
(出典:紀田順一郎『東京の下層社会』)
類語
・夜想曲 (やそうきょく)
意味:「夜の曲」を意味し,ロマン派時代に作られたピアノのための小曲が多い。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・交響詩 (こうきょうし)
意味:詩的あるいは絵画的内容を表現しようとする管弦楽曲。(出典:百科事典マイペディア)
・ラプソディー
意味:幻想曲風で自由な形式の19世紀の器楽曲。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・音楽 (おんがく)
意味:音による芸術。(出典:デジタル大辞泉)
・初夜 (しょや)
意味:夕刻から夜半までをいう語。(出典:デジタル大辞泉)