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ニヒルとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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ニヒル

「ニヒルな笑み」などのように使う「ニヒル」という言葉。

ラテン語では「nihil」と表記します。

「ニヒル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「ニヒル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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ニヒルの意味

「ニヒル」には次の二つの意味があります。

1 虚無的。虚無主義的。ニヒリスティック。
2 冷たく醒めていて、暗い影のあるさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

ニヒルの意味①「虚無的。虚無主義的。ニヒリスティック。」

「ニヒル」の一つ目の意味は「虚無的。虚無主義的。ニヒリスティック。」です。

世の中のあらゆることに対して価値を認めず、何も信じない様子を言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・己れのみを頼みとするニヒルでタフな非情の男の群れ。
(出典:大藪春彦『野獣死すべし』)

・禁欲的でニヒルな、スクリーンの殺し屋を真似てもいいじゃないか。
(出典:赤川次郎『殺し屋志願』)

・用心棒として優れた腕をもつが世をすねたところのあるニヒルな若者。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)

・何もかも打ちすててしまいたいようなニヒルな気持ちですらあった。
(出典:海音寺潮五郎『天と地と(四)』)

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類語

無感動(むかんどう)
意味:心を動かされないこと。(出典:デジタル大辞泉)

デカダンス
意味:虚無的、退廃的な風潮や生活態度。(出典:デジタル大辞泉)

虚無(きょむ)
意味:何物もなく、むなしいこと。(出典:デジタル大辞泉)

絶無(ぜつむ)
意味:全くないこと。(出典:デジタル大辞泉)

ニヒルの意味②「冷たく醒めていて、暗い影のあるさま。」

「ニヒル」の二つ目の意味は「冷たく醒めていて、暗い影のあるさま。」です。

「ニヒルな笑み」などの場合はこの意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ちょっとニヒルな感じの、女好きのする顔をした男だという。
(出典:深谷忠記『北津軽 逆アリバイの死角 「太宰治の旅」殺人事件』)

・哀川さんはニヒルな笑みを浮かべて、「沈黙するなよ」と、ぼくを見た。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)

・彼女の表情におちたニヒルなもののかげの意味がわかったような気がした。
(出典:田中澄江『なぜ愛なのか 十三の報告から』)

・どちらかと言うと優男だろうが、どこか病的でニヒルな顔をしていた。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)

・哀川さんはニヒルな笑みを浮かべて、「沈黙するなよ」と、ぼくを見た。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)

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類語

冷ややか(ひややか)
意味:態度が冷淡であるさま。(出典:デジタル大辞泉)

シニック
意味:好んで冷笑的な態度をとる人。(出典:デジタル大辞泉)

底冷(そこびえ)
意味:性格や態度がいかにも冷淡である。(出典:デジタル大辞泉)

悲観的(ひかんてき)
意味:先行きに望みはないと考えるさま。(出典:デジタル大辞泉)

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