トリアージ
「緊急時にはトリアージが必要だ」などのように使う「トリアージ」という言葉。
英語・フランス語では「triage」と表記します。
「トリアージ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「トリアージ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
トリアージの意味
「トリアージ」には次の意味があります。
・《「選別」「優先割当」の意》大災害によって多数の負傷者が発生した際に、現場で傷の程度を判定し、治療や搬送の優先順位を決めること。また、その役目。(出典:デジタル大辞泉)
「トリアージ」は災害時などによく聞く言葉です。
非常時にできるだけ多くの命を救うために医療現場で優先順位を決めて治療にあたることを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・患者のトリアージを一目で行い、まるで機械のように縫合やらガラス片の摘出やらを行っていった。(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空 第08巻』)
・第一の仕事はトリアージ、いわゆる生死の判別だった。
(出典:藤石金弥『コクピット クライシス』)
・トリアージというのは、患者の状態を見分け、治療の優先順位をつけることで、これをスムーズかつ完壁にこなせる医者はそう多くない。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空8』)
類語
・格付(かくづけ)
意味:価値・地位・資格などによって物や人を分類し、段階をつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・判定(はんてい)
意味:物事を判別して決定すること。また、その決定。(出典:デジタル大辞泉)
・類別(るいべつ)
意味:種類ごとに区別すること。分類。(出典:デジタル大辞泉)
・位置付(いちづけ)
意味:全体や他に対して占める位置の評価。また、その評価をくだすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・優先的(ゆうせんてき)
意味: 他をさしおいて先に行なったり、扱ったりするさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)