チキン
「ビーフ?orチキン?」などのように使う「チキン」という言葉。
英語では「chicken」と表記します。
「チキン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「チキン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
チキンの意味
「チキン」には次の二つの意味があります。
1鶏のひな。また、その肉。また一般に、鶏肉。
2臆病であること。弱気であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
チキンの意味①「鶏のひな。また、その肉。また一般に、鶏肉。」
「チキン」の一つ目の意味は「鶏のひな。また、その肉。また一般に、鶏肉。」です。
日本では鶏肉として浸透していますが、”ひよこ”とも意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はこのレストランではあまり辛くない方だというチキン料理を頼んだ。
(出典:森瑤子『終りの美学』)
・二人が食べ残したチキンの骨を、両手に持って箱を蹴飛ばした生き物の姿を!その生き物は、年輝からは横向きで座り、すっ裸のようだった。
(出典:岩本隆雄『イーシャの舟』)
・テーブルの上の皿には、チキンの骨にまじって煙草の吸殻がころがっていた。
(出典:シムノン/稲葉明雄訳『怪盗レトン』)
・あんなヨットが燃えたぐらいのことで、なぜチキンの丸焼きが食べられないのか。
(出典:樋口有介『楽園』)
類語
・ニワトリ
意味:鳥綱キジ目キジ科ヤケイ属に含まれる鳥を家畜化したものの総称。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・七面鳥(しちめんちょう)
意味:家禽としたものをクリスマス料理などに用いる。ターキー。(出典:)
・家禽(かきん)
意味: 肉や卵を利用する目的で長い年月にわたって飼育されている鳥。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ビーフ
意味:牛肉。(出典:デジタル大辞泉)
チキンの意味②「臆病であること。弱気であること。また、そのさま。」
「チキン」の二つ目の意味は「臆病であること。弱気であること。また、そのさま。」です。
”臆病者”の蔑称として用いられます。
「チキンレース」は英語圏で用いられる「チキンゲーム」に由来する和製英語で、度胸試しのゲームです。
負けたほうは「チキン」、つまり”ひよこのように臆病者”のレッテルを張られます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あるいは本当、心の底から僕のことをチキンだと確信しているのか。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 6 猫物語(黒)』)
・声は聴え難かったが、唇の形で、 「チキン」 と言ったように思えた。
(出典:中上健次『野性の火炎樹』)
・ただもうみなさん十二分に分かってくれているとは思うが、俺はチキンなんである。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第3巻』)
・僕は個人的には『スーパー・グレート・チキン・レース』と呼んでいた。
(出典:金城一紀『GO』)
類語
・臆病(おくびょう)
意味:ちょっとしたことにでも恐れおののくこと。気の小さいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・肝が小さい(きもがちいさい)
意味:度量が小さい。度胸がない。(出典:デジタル大辞泉)
・弱虫(よわむし)
意味:気の弱い人。意気地のない人。(出典:デジタル大辞泉)
・腰抜け(こしぬけ)
意味:意気地がなく、臆病なこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)