シェア
「友人とシェアする」などのように使う「シェア」という言葉。
英語では「share」と表記します。
「シェア」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「シェア」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
シェアの意味
「シェア」には次の二つの意味があります。
1分けること。分配。分担。また、市場占有率。
2共同でもつこと。共有。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
シェアの意味①「分けること。分配。分担。また、市場占有率。」
「シェア」の一つ目の意味は「分けること。分配。分担。また、市場占有率。」です。
この意味では「市場占有率(=市場の中で占める割合)」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・シェアを落としたものの、ソニーの販売台数は飛躍的に増えたのである。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・県下で圧倒的なシェアを占めており、宅配契約をしている家庭も多い。
(出典:海月ルイ『プルミン』)
・よほどのことがない限り、多少のシェアの変動はあっても順位が変わることはない。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(下)』)
・我が社の利益やシェアは、個人の利益や欲望の象徴だった。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(下)』)
類語
・配当(はいとう)
意味:割り当てて配ること。配分すること。(出典:デジタル大辞泉)
・取り高(とりだか)
意味:取った量。収穫高。とれだか。(出典:大辞林 第三版)
・分け前(わけまえ)
意味:各自に分けて与えられる分。(出典:デジタル大辞泉)
・一口乗る(ひとくちのる)
意味:金もうけの話や何人かでする仕事に加わる。 (出典:大辞林 第三版)
シェアの意味②「共同でもつこと。共有。」
「シェア」の二つ目の意味は「共同でもつこと。共有。」です。
「シェアリングエコノミー」や「シェアする」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まるで友人同士で部屋をシェアしているような生活で、十年がたった。
(出典:山本文緒『紙婚式』)
・一つだけ頼んでそれをシェアというわけにはいかないかな。
(出典:米澤穂信『夏期限定トロピカルパフェ事件』)
・でも、武が言うには、同棲ではなくてルームシェアだというのです。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・タイムシェアされている部分もあれば、並行処理されているものもある。
(出典:森博嗣『四季 4 冬』)
類語
・共有(きょうゆう)
意味:一つの物を二人以上が共同で持つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・共同(きょうどう)
意味:一つの目的のために複数の人が力を合わせること。 (出典:大辞林 第三版)
・共用(きょうよう)
意味: 二人以上が共同で使うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・分かち合い(わかちあい)
意味:分けあう。 (出典:大辞林 第三版)