クーデター
「クーデターが起きる」などのように使う「クーデター」という言葉。
フランス語では「coup d’État」と表記します。
「クーデター」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「クーデター」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
クーデターの意味
「クーデター」には次の意味があります。
・一般に武力による奇襲攻撃によって政権を奪取することをいう。通常の政権交代方式と違って非合法的であることに特徴がある。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
わかりやすく言えば、軍部などが武力を使って、その時の権力者から権力を奪うこと、という意味です。
「クーデター」はもともとフランス語であり、「国家への一撃」を意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・五十人の若者が、その武器を手にして、クーデターをやろうとしています。
(出典:西村京太郎『十津川警部・怒りの追跡(下)』)
・ひとつには、信長のクーデター計画が緻密でありすぎたためでもあった。
(出典:半村良『産霊山秘録 上の巻』)
・どうやら社内クーデターが計画されているようだ。
(出典:青木雨彦『平家物語の知恵』)
・クーデター発生前ならそれらは極秘だったろうが、いまはその禁もない。
(出典:星新一『なりそこない王子』)
・彼は事前にクーデターが発覚して停職処分をうけ、自宅に逼塞していた。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
類語
・下剋上(げこくじょう)
意味:下の者が上の者に打ち勝って権力を手中にすること。(出典:デジタル大辞泉)
・謀反(むほん)
意味:時の為政者に反逆すること。(出典:デジタル大辞泉)
・反逆(はんぎゃく)
意味:権威・権力などにさからうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・政変(せいへん)
意味:政治権力が、合法的に、または非合法的に、突如、変動すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)