カルテ
「カルテに記録する」などのように使う「カルテ」という言葉。
ドイツ語の「Karte」が語源となっています。
「カルテ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「カルテ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
カルテの意味
「カルテ」には次の意味があります。
・医師の診療記録カード。患者の病状・処置・経過などを記録しておくもの。診療簿。(出典:デジタル大辞泉)
病院で医師の診察を受けた時、医師が紙やパソコンに記入しているあれが「カルテ」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・出て行く時、病院に電話を掛け、看護婦に山代のカルテを読んで貰った。
(出典:井上靖『崖(下)』)
・愚痴外来では、カルテにも記載されていないことを相手にすることも多い
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)』)
・このカルテについて看護婦に説明を求めても、誰も答えてくれない。
(出典:伊佐千尋『法 廷 弁護士たちの孤独な闘い』)
・ドアをノックする音と同時に、カルテを抱えた広瀬医務官が姿を見せた。
(出典:安生正『生存者ゼロ』)
・彼は患者の経過を改めて頭に入れるために、カルテを読み返しながら確認した
(出典:夏樹静子『紅い陽炎』)
類語
・診察簿(しんさつぼ)
意味:医師が診療した時、患者の氏名・年齢・病名・病状・治療経過などを書いて、一定期間保存しておかなければならない帳簿。カルテ。診療録。(出典:精選版 日本国語大辞典)