カテゴリー
「カテゴリー別に分ける」などのように使う「カテゴリー」という言葉。
ギリシャ語では「kategoria」と表記します。
「カテゴリー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「カテゴリー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
カテゴリーの意味
「カテゴリー」には次の二つの意味があります。
1 一般に、同じ性質のものが属すべき範囲。
2 ハリケーンの規模を表す尺度。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
カテゴリーの意味①「一般に、同じ性質のものが属すべき範囲。」
「カテゴリー」の一つ目の意味は「一般に、同じ性質のものが属すべき範囲。」です。
あらゆる物事の整理に役立つ考え方であり、ごみの分別や進学の岐路、仕事の分担など、 社会の様々な場面で用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・三部リーグの下に位置する、地区リーグと言われるアマチュアのカテゴリーだ。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)1─2』)
・サーヴァントは実体化していても、カテゴリー的には霊体なんだろ。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』)
・説明不可能な事実が、奇跡という信仰のカテゴリーに組み込まれるのだ。
(出典:竹下節子『パリのマリア』)
・この後のものはジャーナリスティックな又政治的なカテゴリーなのである。
(出典:戸坂潤『啓蒙の現代的意味と役割とについて』)
類語
・範疇(はんちゅう)
意味:同じような性質のものが含まれる範囲。(出典:デジタル大辞泉)
・分類(ぶんるい)
意味: 事物を共通な性質に基づいて種類に分けること。同類のものをまとめ、全体をいくつかに区分して体系づけること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目(もく)
意味: 生物分類の段階の一つ。(出典:デジタル大辞泉)
・階級(かいきゅう)
意味:地位や身分などの等級。(出典:精選版 日本国語大辞典)
カテゴリーの意味②「ハリケーンの規模を表す尺度。」
「カテゴリー」の二つ目の意味は「ハリケーンの規模を表す尺度」です。
風速や海面上昇、建物被害の程度を基準としたシンプソンスケールという尺度が用いられ、カテゴリー1~5段階に分けられます。
程度の低いものが1であり、高くなるにつれて数字が大きくなります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本でいう「猛烈な台風」は、カテゴリー5に匹敵する。
・今回は勢力にムラがあり、一分間の風速の平均を考えてもカテゴリーがコロコロ変動する。
・めったに使わないシャッターだが、ハリケーンが直撃するとあってはカテゴリーに関わらず閉めておくべきだろう。
・昨晩の姉の荒れ具合はひどかった。カテゴリー3ぐらいのハリケーンが通ったのかと思う惨状に母と私でため息をつきながら部屋を片付けた。
類語
・勢力(せいりょく)
意味:いきおいと力。他を支配するいきおいと力。威勢。威力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・階級(かいきゅう)
意味:統計上、一定の基準によって分類される階層。(出典:デジタル大辞泉)
・エネルギー
意味:基本的な物理量の一つ。(出典:精選版 日本国語大辞典)