オーケストラ
「オーケストラの演奏」などのように使う「オーケストラ」という言葉。
英語では「orchestra」と表記します。
「オーケストラ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「オーケストラ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
オーケストラの意味
「オーケストラ」には次の意味があります。
・弦楽器,管楽器,打楽器,鍵盤楽器その他,さまざまな楽器を組み合わせた大規模な合奏および合奏団を意味し,室内楽や特殊な編成の〈バンド〉と区別して用いられる。欧米語の〈オーケストラ〉の語源は,ギリシア語orchēstraで,古代ギリシアの円形劇場の平土間を意味した。明治時代に,雅楽の用語を用いて,〈管弦楽〉と訳された。(出典:世界大百科事典 第2版)
オーケストラの活動の仕方としては、演奏会中心のもの、常設の歌劇場や放送局専属のものなどがあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その時は、東京のどのオーケストラを、彼が指揮したのだったか忘れた。
(出典:吉田秀和『世界の指揮者』)
・ピアノが出てくるちょっと前に、オーケストラを止めて、注文を出した。
(出典:岩城宏之『棒ふりのカフェテラス』)
・週末の公演を控えてどこかのオーケストラが引っ越ししているのだろう。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第1巻』)
・オーケストラによる歌曲と詩のコンサートを開くのが夢だったという。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART1』)
・この曲の場合は「テノールとオーケストラのための」と記されています。
(出典:柴田南雄『クラシック名曲案内ベスト151』)
類語
・交響楽団(こうきょうがくだん)
意味:交響曲などの管弦楽曲の演奏を目的に組織された大編成の演奏家集団。交響管弦楽団。シンフォニー‐オーケストラ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・バンド
意味:楽団あるいは楽隊と訳す。器楽の合奏団のことであるが,今日ではおもに,管楽器を主体とする合奏団,またはジャズをはじめとする民衆的あるいは民俗的な合奏団(編成はさまざま)を指す語として用いる。(出典:世界大百科事典 第2版)
・三曲(さんきょく)
意味:邦楽用語で、三種類の楽器の合奏という意味。実際には、古くは、三味線・琴(こと)・胡弓に、のちには、三味線・琴・尺八に限っていわれた。それらの楽器そのものをもいうことがある。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・重奏(じゅうそう)
意味:二つ以上の声部を、それぞれ一人ずつが楽器で担当して演奏すること。二重奏・三重奏・四重奏など。アンサンブル。(出典:デジタル大辞泉)
・セッション
意味:音楽で、演奏のために演奏者が集まること。特にジャズで、演奏者が自由に集まって即興演奏を行なう場合に、ジャムセッションとよぶ。(出典:精選版 日本国語大辞典)