アドリブ
「アドリブ演奏で客を盛り上げる」などのように使う「アドリブ」という言葉。
「アドリブ」は、ラテン語の「ad lib ad libitum」の略です。
「アドリブ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アドリブ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
アドリブの意味
「アドリブ」には次の意味があります。
・音楽で、楽譜を離れて自由に演奏すること。また、演劇で、台本にないせりふや演技を、その場の雰囲気に合わせて即興で挿入すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
音楽や演劇で、その場の雰囲気や役者の気分に合わせて、楽譜や脚本にない演奏・演技を入れることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・アドリブの才能があるのは間違いないが、基本的には私の台本があった。
(出典:小林信彦『怪物がめざめる夜』)
・後半なんか、はっきり言ってほとんど彼らのアドリブ合戦でしたからね。
(出典:松枝蔵人『聖エルザクルセイダーズ外伝「修羅の少女」』)
・なにも考えつかない以上、運を天に任せ、アドリブで勝負するしかない。
(出典:竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん 第2巻』)
・初期のテレビは技術未完成で、アドリブのきく才人でないと勤まらない。
(出典:色川武大『なつかしい芸人たち』)
・でもアドリブで答えたことなんて、アドリブに見えるように言っているだけ。
(出典:早見裕司『メイド刑事2』)
・演出家が脚色を加えることもあれば、本番でアドリブが入ることもある。
(出典:中野順一『セカンド・サイト』)
・夏美はここまではおれのアドリブにきちんとついてきている。
(出典:馳星周『不夜城』)
・両手を繋いだキリトの目をじっと見て、動きの方向をアドリブで合わせていく。
(出典:九里史生『SAO-Web-2』)