やむを得ない
「やむを得ない事情で欠席する」などのように使う「やむを得ない」という言葉。
「やむを得ない」は、訓読みで「やむをえない」と読みます。
「やむを得ない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「やむを得ない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
やむを得ないの意味
「やむを得ない」には次の意味があります。
・そうするよりほかに方法がない。しかたがない。(出典:デジタル大辞泉)
「やむを得ない」をわかりやすく言うと「どうしようもないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれは地元の海がない街から来たという事情もあってやむを得ないのだ。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第5巻』)
・そうだとしたらやむを得ないけれど、そうでないのなら受け入れてほしい。
(出典:清水義範『家族の時代』)
・これまで手を出さずにいるのは、やむを得ない事情があるに相違ないからだ。
(出典:山本周五郎『さぶ』)
・きっと彼にはそのようにするやむを得ない理由があったのだろう。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(中) 地の果ての燈台』)
・時間がかかるのはやむを得ないとして、昔に比べればずいぶんと楽だよね。
(出典:新田一実『暗闇の狩人 霊感探偵倶楽部』)
類語
・渋渋(しぶしぶ)
意味:気が進まぬまま、しかたなく物事をするさま。嫌々ながら。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌嫌(いやいや)
意味:しかたなく物事を行うさま。嫌だとは思いながら。しぶしぶ。(出典:デジタル大辞泉)
・止むに止まれぬ(やむにやまれぬ)
意味:やめようとしても、やめられない。そうするよりほかない。(出典:デジタル大辞泉)
・心ならず(こころならず)
意味:本意ではない。自分の意思に反している。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・余儀無い(よぎない)
意味:他になすべき方法がない。やむをえない。(出典:デジタル大辞泉)