もちろん
「もちろん盗みはいけない」などのように使う「もちろん」という言葉。
「もちろん」は、漢字で「勿論」と書きます。
「もちろん」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「もちろん」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
もちろんの意味
「もちろん」には次の意味があります。
・論じる必要のないほど、はっきりしているさま。言うまでもなく。無論。(出典:デジタル大辞泉)
議論の余地が無いほど明らかである様子を言います。
「もちろん○○」と、副詞的に使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もちろん悪者の仲間にちがいない。
(出典:海野十三『少年探偵長』)
・もちろん何をいっているのだかわかりませんでした。
(出典:バーネット・フランシス・ホジソン・エリザ『小公女』)
・お寺にはよい絵がありますので京都はもちろん奈良までよく出かけました。
(出典:上村松園『画筆に生きる五十年』)
・僕はもちろん腹が立ちましたから、何がおかしいかと詰問しました。
(出典:芥川竜之介『河童』)
・もちろん会社内の人は、彼の不正な行為に少しも気がつきませんでした。
(出典:加藤文太郎『単独行』)
類語
・当然(とうぜん)
意味:それがあたりまえであるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・尤も(もっとも)
意味:いかにもなるほどと思われるさま。本当に。まったく。当然。(出典:)
・無論(むろん)
意味:論じる必要のないほどはっきりしているさま。言うまでもなく。もちろん。(出典:デジタル大辞泉)
・言わずもがな(いわずもがな)
意味:言うまでもなく。もちろん。(出典:デジタル大辞泉)
・言を俟たない(げんをまたない)
意味:改めて言うまでもない。もちろんである。(出典:デジタル大辞泉)