へなちょこ
「へなちょこな奴だ」などのように使う「へなちょこ」という言葉。
「へなちょこ」は、漢字では「埴猪口」と書きます。
「へなちょこ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「へなちょこ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
へなちょこの意味
「へなちょこ」には次の意味があります。
・未熟な奴。取るに足りない者。また、そのような人をののしっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
大抵、自分より弱者と感じる人に対しての悪口として使われる言葉です。自身で自身のこととして使う場合は、自分を罵っている意味となります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は貴方様がへなちょこだなどとは一度たりとも思ったことはございません!
(出典:喬林知『今日からマ王 第13巻 「これがマのつく第一歩! 」』)
・こちらがヘナチョコでは、おくれをとって寿司はまずいかも知れない。
(出典:北大路魯山人『握り寿司の名人』)
・敵は決してへなちょこではなく帝国海軍の機動部隊も無敵ではないことがわかったのである。
(出典:豊田穣『海軍軍令部』)
・女の手に似せるために、わざとヘナチョコに曲げて書いたのよ。
(出典:坂口安吾『山の神殺人』)
・年齢が、男として一番苦しいヘナチョコの年齢である。
(出典:半村良『夢の底から来た男』)
類語
・ぺいぺい
意味: 地位の低い者や技量の劣っている者をあざけっていう語。また、自分を卑下していう語(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ビギナー
意味:そのことをはじめたばかりの者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・初心者(しょしんしゃ)
意味:学芸や武芸などを習いはじめたばかりの人。未熟な人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・門外漢(もんがいかん)
意味:その分野を専門としない人。はたけちがいの人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見習い(みならい)
意味:本務につくために、また、その資格を得るために、業務などを実地に見て習うこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)