はにかむ
「はにかんだ笑顔」などのように使う「はにかむ」という言葉。
「はにかむ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「はにかむ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
はにかむの意味
「はにかむ」には次の意味があります。
・恥ずかしいという表情やしぐさをする。恥ずかしがる。(出典:大辞林 第三版)
恥ずかしさの程度は弱めで、恥ずかしがりながらも行為を実行できるくらいのようすを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし相手がはにかむ場合には園は黙って引きさがるほかはなかった。
(出典:有島武郎『星座』)
・はにかみと才気と苦しさの異常な強い表われがその顔つきに見えていた。
(出典:アンデルセン/神西清訳『即興詩人(下)』)
・今まで見たことのないはにかんだ笑みが、葉の顔いっぱいに広がった。
(出典:三上延『シャドウテイカー2 アブサロム』)
・四歳ぐらいの男の子が、ちょっと気弱そうにはにかみながら立っている。
(出典:赤川次郎『ミステリ博物館』)
・私は今迄、自己を語る場合に、どうやら少しはにかみ過ぎていたようだ。
(出典:太宰治『虚構の春』)
類語
・恥じらう(はじらう)
意味:恥ずかしがる。はにかむ。(出典:デジタル大辞泉)
・赤面(せきめん)
意味:恥ずかしさで顔を赤くすること。 (出典:大辞林 第三版)
・紅潮(こうちょう)
意味:顔に血が上って赤みを帯びること。(出典:デジタル大辞泉)
・汗顔(かんがん)
意味:顔に汗をかくほど恥ずかしく感じること。(出典:デジタル大辞泉)
・上気(じょうき)
意味:のぼせること。のぼせて顔が赤くなること。(出典:大辞林 第三版)