どっこい
「ところがどっこい」などのように使う「どっこい」という言葉。
「どっこい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「どっこい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
どっこいの意味
「どっこい」には次の意味があります。
・相手の意図をさえぎり止めるときに発する語。(出典:デジタル大辞泉)
この他に、力を入れるときの掛け声としても使います。
「どっこいしょ」などの場合はこの意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ところが、どっこいそうは行かない事情は小学生にもわかるそうだ。
(出典:赤瀬川隼『球は転々宇宙間』)
・ところがどっこい、表にはお出迎えの人たちがまちかまえていやがった。
(出典:大野木寛『ラーゼフォン第4巻』)
・ところがどっこい、ちゃんと部屋に落ちていた毛髪も確認した。
(出典:東野圭吾『容疑者Xの献身』)
・しかし、どっこい、天井裏には、おれがいるのに、気がつくめえ。
(出典:柴田錬三郎『岡っ引どぶ 巻三』)
・奴は何とかわしらを懐柔しようとして一席もうけたのじゃが、どっこい誰もそのような手には乗らなかったということじゃ。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 下』)
・娘たちは、子離れしない母親だと苦笑しているが、どっこいそんなことではないのだ。
(出典:森瑤子『ある日、ある午後』)
・しかし、どっこい、そうはいかなかったのは、緑色人にとって不運であった。
(出典:バローズ『火星シリーズ10 火星の古代帝国』)
・「どっこいしょ」 かけ声をかけ、彼は大きなベッドの隣にその衣装だんすを置いた。
(出典:深沢美潮『消えた少女とロングソード』)