とりわけ
「とりわけ重要」などのように使う「とりわけ」という言葉。
「とりわけ」は、漢字で「取り分け」と表記します。
「とりわけ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「とりわけ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
とりわけの意味
「とりわけ」には次の意味があります。
・特に。ことに。とりわけて。(出典:デジタル大辞泉)
特別だとして他から分けることを意味します。
わかりやすく言えば「特に」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二人はとりわけ仲が悪くもないが、とりわけ仲が良くもない。
(出典:坂口安吾『居酒屋の聖人』)
・夢中になって有名な事件の話をし、とりわけ息子の事件のことを話した。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)
・とりわけ政治の世界においては、必ずと言っていいほど改革は挫折する。
(出典:J・M・ディラード/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック6/未知の世界』)
・とりわけ何とかしなくてはならなかったのは食事の件だった。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)
・これから私が書こうとしていることを、とりわけ信じて欲しいのです。
(出典:ラヴクラフト・ハワード・フィリップス『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』)
類語
・殊に(ことに)
意味:とりわけ。(出典:デジタル大辞泉)
・別段(べつだん)
意味:(あとに打消しの語を伴って用いる)特にとりたてて言うほどではないさま。とりわけ。(出典:デジタル大辞泉)
・就中(なかんずく)
意味:その中でも。とりわけ。(出典:デジタル大辞泉)
・特に(とくに)
意味:ことに。ことさらに。特別に。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特別(とくべつ)
意味:物事の状態、性質などの度合が普通よりはなはだしい意を表わす。とりたてて。とりわけ。特に。(出典:精選版 日本国語大辞典)