ぞっこん
「彼女にぞっこんだ」などのように使う「ぞっこん」という言葉。
「ぞっこん」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ぞっこん」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ぞっこんの意味
「ぞっこん」には次の意味があります。
・心底からほれ込んでいるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「ぞっこん」をわかりやすく言い換えると「本当にほれ込んで心を奪われている様子」となります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ニーチェが彼女にぞっこんだったと知ったのは、伝記を読んでからだった。
(出典:坂東眞砂子『身辺怪記』)
・優しく話を聞いてくれたお綱にぞっこんとなってしまったのだ。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さらば深川』)
・伯爵の息子がぞっこんなのは目にも明らかでしたが、冷めていて。
(出典:荻原規子『西の善き魔女4 世界のかなたの森』)
・私はフランス男なんてと思ったけど娘はもうぞっこんで。
(出典:野尻抱介『ロケットガール(全4巻) ロケットガール 3』)
・そして、達吉の方は、もの心つく頃からずっとお夏にぞっこんだった。
(出典:宮部みゆき『かまいたち』)
・何と思われてもいいけれど、あの日あなたがお店に入ってこられた時から、私はぞっこんなのですよ。
(出典:林真理子『本朝金瓶梅』)
・彼は妻にぞっこんだと思っていたが。
(出典:上橋菜穂子『守り人シリーズ4 虚空の旅人』)
・あのエロ親父、鷹揚そうに振る舞っちゃいたが、マミにぞっこんなんだ。
(出典:馳星周『生誕祭(上)』)