しのぎを削る
「ライバル同士がしのぎを削る」などのように使う「しのぎを削る」という言葉。
「しのぎを削る」は、訓読みで「しのぎをけずる」と読みます。
「しのぎを削る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「しのぎを削る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
しのぎを削るの意味
「しのぎを削る」には次の意味があります。
・激しく刀で切り合う。転じて、激しく争う。(出典:デジタル大辞泉)
「しのぎ(鎬)」とは、刀の側面に沿って小高くなっている部分のことです。
「しのぎを削る」は、鎬を削るほどの激しい斬り合いのことを言い、のちに激しく争うことを意味するようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・対立する二つの組織が、激しくしのぎを削っていた。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウシリーズ08A 悪霊都市ククル〔上〕』)
・ これは訓練生同士が最もしのぎを削るイベントでもあった。
(出典:山本弘『サーラの冒険 3 君を守りたい !』)
・ この巨額の収入にあずかるため、クラブはリーグ戦でしのぎを削っていると言ってもいい。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)02―03』)
・芸人の質と内容で、あるいは観客の動員数で、しのぎを削り合う。
(出典:難波利三『小説吉本興業』)
・しかし、その反面、舞台を関東に転じて、国攻めにしのぎを削っている。
(出典:咲村観『上杉謙信地の巻』)
類語
・競合う(せりあう)
意味:互いに競争する。きそいあう。(出典:デジタル大辞泉)
・ひしめく
意味:集まって騒ぎたてる。押しあい騒ぐ。また、押しあうほどに大勢集まる。混雑する。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・競争(きょうそう)
意味:互いに同じ目的に向かって勝敗・優劣をきそい合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・せめぎ合う(せめぎあう)
意味:互いに争う。対立して争う。(出典:デジタル大辞泉)
・力闘(りきとう)
意味:力いっぱい戦うこと。(出典:デジタル大辞泉)