しがない
「しがない一人暮らし」などのように使う「しがない」という言葉。
「しがない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「しがない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
しがないの意味
「しがない」には次の意味があります。
・取るに足りない。つまらない。(出典:デジタル大辞泉)
「しがない」をわかりやすく言うと「非常にありふれていて価値が無い」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なんだって人間というものはこんなしがない苦労をして生きて行かなければならないのだろう。
(出典:有島武郎『生まれ出づる悩み』)
・私のようなしがない一司祭の命は誰にとってもそう大切なものではありません。
(出典:ベルナノス『田舎司祭の日記』)
・どんなしがない人間の生命でも、その人にとっちゃかけがえのないものだ。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 01 (一)』)
・しがない一兵卒となってもぼくの能力を発揮することはできない。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (下)』)
・つまり前者は芸術であり、後者はしがない裸踊りというわけだろう。
(出典:永六輔『役者その世界』)
類語
・瑣末(さまつ)
意味:さして重要でないこと。取るに足りないこと。(出典:大辞林 第三版)
・些細(ささい)
意味:あまり重要ではないさま。取るに足らないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・卑小(ひしょう)
意味:取るに足りないこと。ちっぽけで価値の低いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・たわい無い(たわいない)
意味:取るにたりない。とりとめもない。(出典:大辞林 第三版)
・ちっぽけ
意味:小さく、とるにたらないさま。 (出典:大辞林 第三版)