がらんどう
「がらんどうの部屋」などのように使う「がらんどう」という言葉。
「がらんどう」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「がらんどう」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
がらんどうの意味
「がらんどう」には次の意味があります。
・中に何もなくて広々していること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
中身がない空っぽの状態を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも私はたったひとりがらんどうのほら穴のなかで眠ると心が安まった。
(出典:島尾敏雄『出発は遂に訪れず』)
・宇宙港は今はがらんどうだが、一種の映画みたいな記録が残っている。
(出典:小松左京『神への長い道』)
・私と同じように顔を机の上に載せたにな川が、がらんどうの瞳で私を見ていた。
(出典:綿矢りさ『蹴りたい背中』)
・しかし彼女は、がらんどうを見てもべつに驚いたふうでもありません。
(出典:色川武大『離婚』)
・わたしは、まったくがらんどうの大きな二階建の建物に案内された。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
類語
・空洞(くうどう)
意味:ほらあな。洞穴。また、内部がうつろになっていること。また、その部分。(出典:デジタル大辞泉)
・空白(くうはく)
意味:書類などの書き込むべきところに、何も書いてないこと。また、その部分。(出典:デジタル大辞泉)
・空虚(くうきょ)
意味:内部が空で広いこと。うつろ。うつ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空っぽ(からっぽ)
意味:中に何も入っていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・空(くう)
意味:中がからになっていること。また、そのようなもの。うつろ。うろ。(出典:デジタル大辞泉)