うなだれる
「深くうなだれる」などのように使う「うなだれる」という言葉。
「うなだれる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「うなだれる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
うなだれるの意味
「うなだれる」には次の意味があります。
・失望や悲しさ・恥ずかしさなどのために、力なく首を前に垂れる。うつむく。(出典:デジタル大辞泉)
「うなだれる」は漢字で「項垂れる」と書きます。
「項」は「首筋」や「うなじ」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すこし首をうなだれるようにして歩いてゆく。
(出典:堀辰雄 『大和路・信濃路』)
・不幸や悲惨の前に無力に首をうなだれる吉田ではなかった。
(出典:葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』)
・心はしみじみとうなだれる。
(出典:久生十蘭 『キャラコさん』)
・たまらない!(テーブルにうなだれる)一体どうしたらいいんだ。
(出典:アントン・チェーホフ 神西清訳 『ワーニャ伯父さん』)
・残念そうに、うなだれるようにうなずき、質問に答えてくれた礼を言った。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料VIII 対立の町<上>』)
類語
・垂れる(たれる)
意味:ひと続きのものの端が下の方へ低く、力なく下がる。また、一部分が下がった状態で位置する。(出典:デジタル大辞泉)
・肩を落とす(かたをおとす)
意味:がっかりして、力が抜けて肩が垂れ下がる。(出典:デジタル大辞泉)
・気を落とす(きをおとす)
意味:物事がうまくいかず、元気をなくす。失望する。落胆する。(出典:デジタル大辞泉)
・憂鬱(ゆううつ)
意味:気持ちがふさいで、晴れないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・落ち込む(おちこむ)
意味:気持ちがめいる。ふさぎこむ。(出典:デジタル大辞泉)