あながち
「あながち間違いではない」などのように使う「あながち」という言葉。
「あながち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あながち」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あながちの意味
「あながち」には次の意味があります。
・断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。(出典:デジタル大辞泉)
後に打ち消しの語を伴って使います。
「あながち間違いではない」で「必ずしも間違いではない」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分が卑怯だからそうなのかと考えてもみたが、あながちそうでもない。(出典:有島武郎『星座』)
・そういうことに身命を賭するのもあながち不満な人生だとは思われない。(出典:坂口安吾『女剣士』)
・成長を拒否しているというのはあながち間違っていないかもしれない。(出典:白瀬修『おと×まほ 第1巻』)
・三児の母である三十三歳の寮母は、あながち悪い気はしなかったようだ。(出典:小林道雄『翔べ! はぐれ鳥』)
・でも、そう言われるのも、あながちまちがいではないという気もするの。(出典:荻原規子『西の善き魔女2 秘密の花園』)
類語
・必ずしも(かならずしも)
意味:打消しの語を伴って、必ず…というわけではない、…とは限らない、という気持ちを表す。(出典:デジタル大辞泉)
・一概に(いちがいに)
意味:細かい差異を問題にしないで一様に扱うさま。(出典:デジタル大辞泉)
・まんざら
意味:否定的な意味合いをやわらげたり、むしろ逆に肯定したりする気持ちを表す。(出典:デジタル大辞泉)