計略
「計略を練る」などのように使う「計略」という言葉。
「計略」は、音読みで「けいりゃく」と読みます。
「計略」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「計略」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
計略の意味
「計略」には次の意味があります。
・目的が達せられるように前もって考えておく手段。また、相手をだまそうとするたくらみ。はかりごと。策略。（出典：デジタル大辞泉）
どちらかといえば、よからぬことをするために立てられた計画を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・計略が成功しなかったばかりか、ひとりの兄弟を死なせてしまいました。
（出典：施耐庵／駒田信二訳『水滸伝(八)』）
・そのためには昇進をしなければならず、いくらかの計略はやむをえない。
（出典：星新一『城のなかの人』）
・しかし、あれは、じつを申しますと、ぼくの計略にすぎなかったのです。
（出典：江戸川乱歩『怪人二十面相』）
・近衛前嗣らの計略を知って以来、久秀もいくつかの対抗策を取ってきた。
（出典：安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(下)』）
・とにかく格さんの方は敵の計略か何かで捕まってしまったのであろう。
（出典：筒井康隆『不良少年の映画史 PART2』）
類語
・策略（さくりゃく）
意味：相手を自分の望んでいる事態におちいらせるためのはかりごと。計略。策謀。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・陰謀（いんぼう）
意味：ひそかにたくらむ悪事。また、そのたくらみ。（出典：デジタル大辞泉）
・画策（かくさく）
意味：はかりごとをめぐらすこと。計画を立てること。もくろみ。計画。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・作戦（さくせん）
意味：戦いや試合をうまく運ぶ方法や策略。転じて、物事を進めていくうえでのはかりごと。（出典：デジタル大辞泉）
・企み（たくらみ）
意味：たくらむこと。くわだて。多く、よくない計画をいう。（出典：デジタル大辞泉）
