荷物
「荷物を運ぶ」などのように使う「荷物」という言葉。
「荷物」は、音読みで「にもつ」と読みます。
「荷物」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「荷物」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
荷物の意味
「荷物」には次の二つの意味があります。
1 運搬・運送する品物。
2 重荷に感じられるもの。負担となるもの。お荷物。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
荷物の意味①「運搬・運送する品物。」
「荷物」の一つ目の意味は「運搬・運送する品物。」です。
わかりやすく言えば「持ち運ぶ品物」という意味です。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・私は引っ越しのために荷物をまとめているところである。
(出典:内田春菊『息子の唇』)
・この部屋に持ち込んだ、小さな荷物はまだそのままでした。
(出典:植松真人『主よ、人の望みの喜びよ』)
・あなたはおとなしく荷物運びをしていれば、それだけで十分なの。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 3 はじまりの物語』)
・建物の反対側にある、荷物用のエレベーターへと急いだ。
(出典:赤川次郎『消えた男の日記』)
荷物の意味②「重荷に感じられるもの。負担となるもの。お荷物。」
「荷物」の二つ目の意味は「重荷に感じられるもの。負担となるもの。お荷物。」です。
比喩的に「負担となる物事」を意味します。
「お荷物」という場合はこの意味であることが多いです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・何者か見当もつかないが、今となってはとんだお荷物だ。
(出典:奥田英朗『最悪』)
・プロ野球興行の面で「お荷物球団」などといわれていた。
(出典:赤瀬川隼『球は転々宇宙間』)
・この年で子供からお荷物扱いされる生き方だけはしたくなかった。
(出典:吉村達也『時計』)
・荷物扱いされて黙っていられる彼女ではない。
(出典:古橋秀之『サムライ・レンズマン』)