根絶
「悪を根絶する」などのように使う「根絶」という言葉。
「根絶」は、音読みで「こんぜつ」と読みます。
「根絶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「根絶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
根絶の意味
「根絶」には次の意味があります。
・悪弊などを根本から徹底的に絶やすこと。ねだやし。(出典:デジタル大辞泉)
「根絶」をわかりやすく言うと「完全に無くしてしまうこと」という意味になります。
植物を根っこから取り除くと再び生えてこないように、対象が再び生じないように完全に根絶やしにすることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・このおれが悪を根絶するにはどうしたらいいんだ?
(出典:トルストイ/北垣信行訳『トルストイ民話集1「イワンの馬鹿」』)
・さまざまな宇宙の敵を根絶してからは、実験はさらに手のこんだものになった。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集4-7 狂気の山脈にて』)
・一昼夜のうちにそこにある緑を根絶した。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・一日も早く天下の戦乱を根絶して平和な日本にしなければならぬ。
(出典:坂口安吾『二流の人』)
・しかしどうしてキリスト教はまだこの食人習慣を根絶していないんだろう?
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』)
類語
・絶滅(ぜつめつ)
意味:ほろび絶えること。また、ほろぼし絶やすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・死滅(しめつ)
意味:死に絶えること。死んで滅びること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衰滅(すいめつ)
意味:勢いが衰えて滅びること。衰亡。(出典:デジタル大辞泉)
・掃討(そうとう)
意味:残らず払い除くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・しらみ潰し(しらみつぶし)
意味:物事をかたっぱしから残らず調べたり処理したりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)