キュン
「胸キュン」などのように使う「キュン」という言葉。
「キュン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「キュン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
キュンの意味
「キュン」には次の意味があります。
・胸が締めつけられて涙が出そうになるさま。感動して急に気持ちが高ぶるさま。(出典:デジタル大辞泉)
胸がドキドキする様子を意味します。
かつてCMソングになったイエロー・マジック・オーケストラ「君に、胸キュン。」から使われるようになった言葉で、現代ではTikTokから「きゅんです」という言葉が流行り、若者に使われています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・十代の男というのは、こういう他愛のないことで、胸がキュンとしてしまうものなのである。
(出典:原田宗典『家族それはヘンテコなもの)
・芝居で心中と言えば胸がキュンとなるけどよ、本当の心中ってェのは恐ろしいよ。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さらば深川』)
・もう会えなくなったんだ、だれか男がいるんだ、それを考えると真実胸がキュンと痛んだ。
(出典:阿刀田高『時のカフェテラス』)
・少年の純粋さに胸がキュンとなる。
(出典:姫野カオルコ『ほんとに「いい」と思ってる?』)
・しかし一年後、母親に再会した時、さすがに裕子さんは心がキュンと痛かったという。
(出典:家田荘子『極道の妻たち』)
類語
・ときめく
意味:喜びや期待などで胸がどきどきする。心が躍る。(出典:デジタル大辞泉)
・ラストシーン
意味:演劇・映画などの最後の場面。幕切れ。(出典:デジタル大辞泉)
・どきどき
意味:驚き、恐れ、不安、または、喜び、期待などによる気持の高ぶりや、はげしい運動などによって、動悸がはげしく打ち続けるさまを表わす。(出典:精選版 日本国語大百科)
・高ぶり
意味:高ぶること。興奮すること。(出典:デジタル大辞泉)
・興奮(こうふん)
意味:刺激を受けて感情がたかぶること。また、その感情のたかぶり。(出典:精選版 日本国語大百科)