ハイカラ
「ハイカラさん」などと聞いて、どんな人物かピンとくる方は少ないかもしれません。
よくカタカナで書かれますが、日本で生まれた言葉なのでしょうか?
この記事では「ハイカラ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ハイカラの意味
ハイカラには次の意味があります。
・しゃれた,きざな,最新流行の,気のきいたなど。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
いずれの意味でも、人や物を形容する言葉です。
ハイカラの由来は英語の High collar(たけの高い襟)であり、明治時代頃、西洋風の装いを好んでHigh collarを着用していた政治家を「ハイカラ」と呼んだことが始まりとされています。
ハイカラの具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・このへんではハイカラなものよりも田舎田舎したものの方がいいのです。
(出典:久生十蘭『ノンシャラン道中記』)
・私はまたそのハイカラであつた、姉の夫の時々の印象をも聯想してゐた。
(出典:徳田秋声『町の踊り場』)
・どうやら昔のハイカラな建物の一部が、そのまま残っているらしかった。
(出典:新城十馬『蓬莱学園の初恋!』)
・犬の十四頭ももって、ハイカラなことをしている、というつもりだった。
(出典:ロンドン/山本政喜訳『野性の叫び』)
・舞台もさうだが、劇場内の空気がもつとハイカラにならなければ駄目だ。
(出典:岸田国士『ハイカラ』といふこと』)