おべっか
「おべっかを使う」などのように使う「おべっか」という言葉。
「おべっか」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「おべっか」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
おべっかの意味
「おべっか」には次の意味があります。
・相手の機嫌をとろうとして、へつらったり、心にもないお世辞を言うこと。また、その言葉。おべんちゃら。(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすく言えば、「相手に気に入られるように、こびへつらうこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ エレベーターの近くの群衆の一人が、おべっかを使うように呼びかけた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 07 ハリー・ポッターと死の秘宝 (暫定訳)』)
・そこまで言えばおれがおべっかを言ってるみたいだが、決しておべっかじゃない。
(出典:トウェイン/刈田元司訳『ハックルベリ・フィンの冒険』)
・おべっかとまではいわないにしても、ほめるためにわたしは生まれたのではない。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
・実を言えば、おべっか者は別の角度から見れば、ゆすりにすぎないからだ。
(出典:ビアス/奥田俊介・倉本護・猪狩博訳『悪魔の辞典』)
・表面的にはこの二人に対するあからさまなおべっかだが、事態はもっと深刻だった。
(出典:冲方丁『マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust 排気』)
類語
・空世辞(からせじ)
意味:誠意のない、口先だけの世辞。そらせじ。(出典:デジタル大辞泉)
・顔色をうかがう(かおいろをうかがう)
意味:相手の表情から心の動きを知ろうとする。相手のかおいろをみる。(出典:デジタル大辞泉)
・諂う(へつらう)
意味:人の気に入るように振る舞う。また、お世辞を言う。おもねる。追従(ついしょう)する。(出典:デジタル大辞泉)
・胡麻を擂る(ごまをする)
意味:他人にへつらって自分の利益を図る。(出典:デジタル大辞泉)
・阿諛(あゆ)
意味:顔色を見て、相手の気に入るようにふるまうこと。追従(ついしょう)。(出典:デジタル大辞泉)