二の足を踏む
「商品の値札を見て二の足を踏む」などのように使う「二の足を踏む」という言葉。
「二の足を踏む」は、「にのあしをふむ」と読みます。
「二の足を踏む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「二の足を踏む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
二の足を踏むの意味
「二の足を踏む」には次の意味があります。
・思い切って物事を進めることができないさま。どうしたものかとためらう。(出典:ことわざを知る辞典)
一歩目は出せても二歩目が出ない、前へ進めないことをたとえた言葉です。
何かをしたい気持ちはあるのになかなか思うようにできない、迷う気持ちを表している慣用句です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らのごときこの道の素人が二の足を踏むのも無理からぬことであろう。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 02』)
・こちらからかけていいものか悩んで、どうも二の足を踏んでしまうのだ。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第03巻』)
・雄二の言いたいことはわかるけど、その程度で向こうが二の足を踏むとは思えない。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 04』)
・しかしなぜか自社ブランドでの製品投入には二の足を踏んでいた。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・もちろん、各呉服店はこの思いもかけぬ大計画に二の足を踏んだ。
(出典:荒俣宏『帝都物語2』)
類語
・優柔不断(ゆうじゅうふだん)
意味:気が弱く決断力に乏しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・躊躇(ちゅうちょ)
意味:あれこれ迷って決心できないこと。ためらうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・逡巡(しゅんじゅん)
意味:決断できないで、ぐずぐずすること。しりごみすること。ためらい。(出典:デジタル大辞泉)
・尻込みする(しりごみする)
意味:気後れしてためらうこと。ぐずぐずすること。(出典:デジタル大辞泉)
・及び腰(およびごし)
意味:自信がなさそうなようす。遠慮したり恐れたりしているような中途半端な態度。(出典:デジタル大辞泉)