愚弄
「相手を愚弄する」などのように使う「愚弄」という言葉。
「愚弄」は、音読みで「ぐろう」と読みます。
「愚弄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愚弄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愚弄の意味
「愚弄」には次の意味があります。
・人をばかにしてからかうこと。軽蔑して、まじめに扱わないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
対象のことを見下して、ぞんざいな言動をすることです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・部下たちの目の前で艦隊指揮官が愚弄されたとあっては後へは引けない。
(出典:高橋昌也『ガンダム・センチネル』)
・己れの期待を裏切られ、己れの予想を愚弄されたと感じたのであろうか?
(出典:ボードレール/村上菊一郎訳『パリの憂鬱』)
・そうして運命がわざと私を愚弄するのではないかしらと疑いたくなる。
(出典:夏目漱石『硝子戸の中』)
・性の解放という革命の本質を愚弄したなと怒られることになるのだ。
(出典:星新一『なりそこない王子』)
・昨日だってやつらの肩をもったのは、ただみんなを愚弄するためさ。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』)
類語
・囃す(はやす)
意味:声をそろえてあざけったり、ほめそやしたりする。(出典:デジタル大辞泉)
・揶揄(やゆ)
意味:からかうこと。なぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・嘲弄(ちょうろう)
意味:あざけり、からかうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・からかう
意味:相手が困ったり怒ったりするようなことをしておもしろがる。(出典:デジタル大辞泉)
・おちょくる
意味:からかう。ばかにする。ふざけて、なぶる。(出典:精選版 日本国語大辞典)