チェイサー
「このお酒は強いのでチェイサーが必要だ」などのように使う「チェイサー」という言葉。
英語では「chaser」と表記します。
「チェイサー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「チェイサー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
チェイサーの意味
「チェイサー」には次の二つの意味があります。
1 追跡者。追っ手。
2 強い酒のあとにすぐに飲む水や軽い飲み物。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
チェイサーの意味①「追跡者。追っ手。」
「チェイサー」の一つ目の意味は「追跡者。追っ手。」です。
「追う」を意味する英語「チェイス(chase)」からきている言葉で、「チェイサー」は「追う人」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夜になると、チェイサーの目を盗んで暗闇に紛れ、建物から抜け出した。
・しつこいチェイサーを振り切って目的地に向かった。
・チェイサーを挑発して注意を引きつけ、自分を追わせるように仕向けておとりになった。
類語
・追跡(ついせき)
意味:逃げる者のあとを追いかけること。(出典:デジタル大辞泉)
・追手(おいて)
意味:逃げる敵や罪人などを追いかける人。おって。(出典:デジタル大辞泉)
・追尾(ついび)
意味:あとをつけて行くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・討手(うちて)
意味:敵を攻め滅ぼしに向かう人々。また、罪人などを捕えたり、殺したりする役の人。うって。おって。殺し手。(出典:精選版 日本国語大辞典)
チェイサーの意味②「強い酒のあとにすぐに飲む水や軽い飲み物。」
「チェイサー」の二つ目の意味は「強い酒のあとにすぐに飲む水や軽い飲み物。」です。
お酒の酔いがまわりすぎないように調整する役目があります。
何をチェイサーとするかは人や場面によって異なり、水であったり炭酸が入っているものであったり、アルコール度数の低いお酒であったりとさまざまです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ とりあえず、コップについだラムネはチェイサーにすることにし、泡盛に口をつけた。
(出典:南條竹則『酒仙』)
・いつもはチェイサーを入れる大きなグラスに、氷とバーボンとをなみなみと注いだ。
(出典:貴志祐介『青の炎』)
・このアクァヴィートの合の手に飲むチェイサーとしては、カールスベルグ・ビアといふデンマークのビールを頼んだ。
(出典:丸谷才一『食通知つたかぶり』)
・新米ホステスの沙也加にレミー・マルタンのボトルとチェイサーを運ばせて、ルイはカウンターの中に入り、ヴィトンのバッグから漬物の容器を出した。
(出典:平安寿子『素晴らしい一日』)
類語
・飲料水(いんりょうすい)
意味:飲むのに適した水。飲み水。(出典:デジタル大辞泉)
・御冷や(おひや)
意味:冷たい飲み水。(出典:デジタル大辞泉)
・ソフトドリンク
意味:アルコール分を含まない飲料。(出典:デジタル大辞泉)
・口直し(くちなおし)
意味:まずいものや苦い薬などを口にしたあとで、その味を消すために別のものを飲食すること。また、その飲食物。(出典:デジタル大辞泉)