未明
「昨夜未明」などのように使う「未明」という言葉。
「未明」は、音読みで「みめい」と読みます。
「未明」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「未明」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
未明の意味
「未明」には次の意味があります。
・まだ夜が明けきらない時分。(出典:デジタル大辞泉)
夜明け前を意味します。
気象庁の定義では午前0時から午前3時頃のことを指します。
ちなみに夜明けを意味する明け方は午前3時から午前6時頃を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ロンドン時間では未明の午前三時十分、つまり深夜にあたります。
(出典:今邑彩『鋏の記憶』)
・薄靄が東京中に立てこめている未明五時ごろのことであった。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児』)
・未明の空はまだ暗く、海に落ちた御守りはすぐに見えなくなってしまった。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)
・翌日は未明に二人とも起き出でて、身を浄めて、朝の祈祷を唱えました。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語 09』)
・ある朝の未明、五時すぎ、ここで一人のヴェトコンの学生が銃殺された。
(出典:開高健『珠玉』)
類語
・夜明け前(よあけまえ)
意味:夜が明ける直前。(出典:デジタル大辞泉)
・昧爽(まいそう)
意味:明け方のほの暗い時。(出典:デジタル大辞泉)
・払暁(ふつぎょう)
意味:夜が明けようとするころ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・曙(あけぼの)
意味:ほのぼのと夜が明けはじめるころ。(出典:デジタル大辞泉)
・暁闇(あかつきやみ)
意味:夜明け前、月がなく辺りが暗いこと。(出典:デジタル大辞泉)