揶揄
「世相を揶揄する」などのように使う「揶揄」という言葉。
「揶揄」は、音読みで「やゆ」と読みます。
「揶揄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「揶揄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
揶揄の意味
「揶揄」には次の意味があります。
・からかうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「揶」と「揄」はどちらも「からかう」を意味する漢字であり、「揶揄」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・顔のない都市と揶揄された東京には実は、きちんとしたシンボルがあった。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・彼は揶揄するような調子でつづけた。
(出典:松本清張『火と汐』)
・呼ばれて席を立つ女に、二人の青年は口々に揶揄の言葉を投げかけた。
(出典:吉行淳之介『技巧的生活』)
・時の政権の人気取りとも揶揄されましたが、それだけではないでしょう。(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 08 宇宙と惑星と』)
・私はあの時の無作法を揶揄されてるような気がして、冷たい汗が流れた。
(出典:豊島与志雄『小説中の女』)
類語
・小突く(こづく)
意味:指先や拳骨げんこつなどで少し突く。(出典:大辞林 第三版)
・おちょくる
意味:からかう。ばかにする。主に関西地方でいう。(出典:デジタル大辞泉)
・冷やかす(ひやかす)
意味:相手が恥ずかしがったり当惑したりするような冗談を言う。(出典:大辞林 第三版)
・嘲笑う(あざわらう)
意味:人をばかにして笑う。(出典:デジタル大辞泉)
・茶々を入れる(ちゃちゃをいれる)
意味:じゃまをする。(出典:デジタル大辞泉)