天上天下
「天上天下唯我独尊」などのように使う「天上天下」という言葉。
「天上天下」は、音読みで「てんじょうてんげ」と読みます。
「天上天下」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天上天下」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
天上天下の意味
「天上天下」には次の意味があります。
・天上の世界と地上の世界。天地の間。宇宙の間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「天上天下」をわかりやすく言うと「地上と天界を合わせた世界全体、またはその間」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・世界そのものすら切り裂くあの英雄は、まさしく天上天下に最強の敵に違いない。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)
・真の王たる英雄は、天上天下に我ただ独り。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」』)
・まことに天上天下、唯我独悪というところである。
(出典:唐木順三『無用者の系譜』)
・さてその仏蘭西騎士はどう見ても廻り合せが悪く、天上天下無一物らしかった。
(出典:バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』)
・こちらは、天上天下に大事なのは若だんなだけだから、幼子を見る目も冷静であった。
(出典:畠中恵『ねこのばば』)
類語
・乾坤(けんこん)
意味:天と地。(出典:デジタル大辞泉)
・天地(あめつち・てんち)
意味: 宇宙、世界の全体。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・ユニバーサル
意味: 全世界的。(出典:デジタル大辞泉)
・全世界(ぜんせかい)
意味:世界の全体。(出典:デジタル大辞泉)
・地上(ちじょう)
意味:この世。(出典:デジタル大辞泉)