俄然
「俄然やる気が出る」などのように使う「俄然」という言葉。
「俄然」は、音読みで「がぜん」と読みます。
「俄然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「俄然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
俄然の意味
「俄然」には次の意味があります。
・状態などが今までとは急に変わるさま。にわかに。突然。急に。(出典:大辞林 第三版)
「俄」は「急に」、「然」は「そのような状態」を意味します。
「俄然やる気が出る」で「今までとは変わって、急にやる気が出る」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・油断しているかと思いきや、ライバルの死で俄然やる気になったようだ。
(出典:池上永一『レキオス』)
・それまで素直に供述していた二人が俄然頑強に否認した。
(出典:森村誠一『悪魔の圏内(テリトリー)』)
・これがもう少し銀座の方に行くと、女たちは俄然にぎやかになるのだ。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
・夫や子どもたちが食べているのをみているうちに、俄然私もお腹が空いてきた。
(出典:森瑤子『恋愛関係』)
・医療器だと思って安心していたのが、俄然殺人器に転じてしまったのです。
(出典:丘丘十郎『科学が臍を曲げた話』)
類語
・にわかに
意味: 物事が急に起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・突然(とつぜん)
意味:予期しないことが急に起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・出し抜け(だしぬけ)
意味:予期しないことが起こること。(出典:デジタル大辞泉)
・突如(とつじょ)
意味:何の前触れもなく物事が起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・いきなり
意味:何の前ぶれもなく、突然に物事が起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)