漂白
「布巾の漂白」などのように使う「漂白」という言葉。
「漂白」は、音読みで「ひょうはく」と読みます。
「漂白」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「漂白」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
漂白の意味
「漂白」には次の意味があります。
・色のついた繊維や食品などを天日にさらしたり、漂白剤を用いたりして白くすること。(出典:デジタル大辞泉)
天日さらしも、塩素ガスも、過酸化水素も、脱色だけではなく、殺菌効果を期待する場合も多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・私たち夫婦の間の嘘が、何もかもそれで漂白されるような気がしました。
(出典:石原慎太郎 『化石の森』)
・ただ漂白したような肌は、昔とは違うが、昔も興奮し熱中すると白くなるタイプだった。
(出典:小川国夫 『逸民』)
・漂白剤をかけても、Tシャツにはいくつか黒っぽい染みが残った。
(出典:貴志祐介 『十三番目の人格 ISOLA』)
・最近の洗剤の漂白作用は強力である。
(出典:安部公房 『無関係な死』)
・オゾンはもともと防腐、殺菌、漂白作用をなす。
(出典:立原正秋 『血と砂』)
・漂白粉をなげこんだ井戸には、白墨で三角印をつけてゆく。
(出典:海野十三 『空襲警報』)
・すべての事件関係人物に灰色のフィルターをかけ、一人ずつ漂白していく。
(出典:森村誠一 『棟居刑事の悪夢の塔』)
・汗のしみこんだシャツを洗うとシャツの色が漂白されてしまった。
(出典:山際淳司 『スローカーブを もう一球』)