奨励
「奨励金制度」などのように使う「奨励」という言葉。
「奨励」は、音読みで「しょうれい」と読みます。
「奨励」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奨励」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
奨励の意味
「奨励」には次の意味があります。
・ある事柄を、よいこととして、それをするように人に強く勧めること。(出典:デジタル大辞泉)
「奨励」は「すすめる」という意味の「奨」と、「はげます」という意味の「励」から成り立つ言葉で、ある事柄を良いこととして「はげましすすめる」ことを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかしながら、進歩のための進歩は奨励されるべきではありません。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 05a ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)』)
・秀吉は、この様な豪奢な生活をする資金の獲得の為、外国貿易を奨励した。
(出典:菊池寛『二千六百年史抄』)
・明治の初年に横浜へ移住奨励のため、政府が移住者に土地を与えた事がある。
(出典:夏目漱石『それから』)
・最上位の男と女の組合せによって生まれる子には奨励金さえ下される。
(出典:山田風太郎『忍法鞘飛脚』)
・二十二で国画展奨励賞を受賞して以来、数多くの美術展で賞を獲得している。
(出典:泡坂妻夫『蔭桔梗』)
類語
・勧奨(すいしょう)
意味:そのことをするようすすめ励ますこと。(出典:デジタル大辞泉)
・推進(すいしん)
意味:物を前へおし進めること。(出典:デジタル大辞泉)
・声援(せいえん)
意味:声を出して、応援すること。(出典:デジタル大辞泉)
・策励(さくれい)
意味:《むち打ちはげます意から》大いにはげますこと。また、大いにはげむこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・登庸(とうよう)
意味:人を官職などにとりたてて用いること。また、官職・地位などを引き上げること。
(出典:大辞林 第三版)