しずく
「しずくが垂れる」などのように使う「しずく」という言葉。
「雫/滴」は、訓読みで「しずく」と読みます。
「しずく」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「しずく」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
しずくの意味
「しずく」には次の意味があります。
・したたり落ちる液体の粒。また、それがしたたり落ちること。(出典:デジタル大辞泉)
人工衛星「しずく」は、宇宙から地球全体の水蒸気・海面水温・土壌水分・雪氷などを、平成24年から10~15年間にわたって観測するそうです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・なんとしても出ないのだ、出てもわずかばかりのしずくしか出ないのである。
(出典:室生犀星 『われはうたえども やぶれかぶれ』)
・午後の陽を受けた屋根の雪がしずくになって、たえまなく流れている。
(出典:三浦綾子 『ひつじが丘』)
・あたりにしずくを飛ばしながら、地面に落ちる噴水がぼくの目に入った。
(出典:アポリネール /須賀慣訳『若きドンジュアンの冒険』)
・樹々の葉からは、風もないのに雨のしずくがはらはらとこぼれかかった。
(出典:薄田泣菫 『艸木虫魚』)
・流れるしずくより他に、窓の向こう側で動いているものは何もなかった。
(出典:小川洋子 『妊娠カレンダー』)
・土間が広いのが唯一の取り柄で他は何も彼も雨しずくで立ち腐れていた。
(出典:宇江佐真理 『髪結い伊三次捕物余話 幻の声』)
・俺とソーニャとでこの領地から最後の一しずくまで搾りあげてきたんだ。
(出典:チェーホフ /原卓也訳 『ワーニャ伯父さん』)
・落ちてくる、私の葉の上に落ちてくる、甘い雨のしずくを感じていた。
(出典:ハドスン /守屋陽一訳 『緑の館』)