雨戸
「雨戸を閉める」などのように使う「雨戸」という言葉。
「雨戸」は、訓読みで「あまど」と読みます。
「雨戸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「雨戸」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
雨戸の意味
「雨戸」には次の意味があります。
・窓や縁側などの外側に立てる戸。風雨を防ぎ、また防犯のためのもの。(出典:デジタル大辞泉)
通常は戸袋を作り、引き戸やシャッターの雨戸を収納しておきます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そこはそのままにしておいて、雨戸を開けてくれと私にいいました。
(出典:夏目漱石 『こころ』)
・門や雨戸をしめることにあの子はよく癖づいて泣いたものだと思った。
(出典:室生犀星 『童話』)
・すこしずつすかした雨戸の間から雨がふりこんで古い廊下がぬれていた。
(出典:宮本百合子 『播州平野』)
・五右衛門はびっくりして、すぐ雨戸の隙間から外へ術で逃げ出しました。
(出典:豊島与志雄 『泥坊』)
・日の暮れる前から何処の家でも申合わせたように雨戸を立ててしまった。
(出典:原民喜 『冬日記』)
・これから奮鬪するのだと思ふと雨戸を繰る手に力が溢れるやうであつた。
(出典:高浜虚子 『続俳諧師』)
・雨戸のガラスはやがて裂けはしまいかと思はれるほど張り切つて見える。
(出典:有島武郎 『秋』)
・で、蚊帳から雨戸を宙に抜けて、海の空へ通るのだろうと思いました。
(出典:泉鏡花 『甲乙』)