微笑ましい
「微笑ましい子猫の姿」などのように使う「微笑ましい」という言葉。
「微笑ましい」は、訓読みで「ほほえましい」と読みます。
「微笑ましい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「微笑ましい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
微笑ましいの意味
「微笑ましい」には次の意味があります。
・思わず微笑したくなるさま。ほおえましい。(出典:デジタル大辞泉)
「頰笑ましい」とも書きます。
愛くるしく、いとおしい、愛嬌があるような様子を指して用いる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・微笑ましいといえばこれ以上微笑ましい少年はいないかもしれなかった。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料IX 対立の町<下>』)
・そういう人の見せる小さな隙は微笑ましく、どこか好感を抱いてしまう。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第5巻』)
・あの兄妹は本当に仲がよくて見ているこっちが微笑ましい気分になる。
(出典:西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』)
・私には養子の父の心理が何かわかるやうな気がして、微笑ましかつた。
(出典:太宰治『津軽』)
・それをむずがる様子の微笑ましさに、心を占めていた暗いものが晴れる。
(出典:片山憲太郎『紅 第1巻』)
・周囲から見ると、かなりの量の微笑ましさを発散させている事だろう。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 2』)
・それだけであったならばまだ子供の頃の記憶として微笑ましいレベルである。
(出典:白瀬修『おと×まほ 第1巻』)
・それを少し微笑ましい気分で見てから、あたしは視線をガラスの外に戻す。
(出典:小野不由美『悪霊シリーズ 7 悪霊だってヘイキ!上』)