断トツ
「断トツの評価」などのように使う「断トツ」という言葉。
「断トツ」は、音読みで「だんとつ」と読みます。
「断トツ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「断トツ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
断トツの意味
「断トツ」には次の意味があります。
・2位以下とは大きな差をつけて首位にある状態をいう俗語。(出典:デジタル大辞泉)
「断トツ」という言葉は、「断然トップ(top)」の略語です。そのため「トツ」には漢字はありません。1963年、作家で元都知事でもある石原慎太郎氏が『死のヨットレース脱出記』にて文章として発表したのが最初のようです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それまでもそこそこ深刻な相談はあったけれど、それが断トツだった。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 9 花物語』)
・その陽性患者が出る病院の中で断トツに比率が高いのが歌舞伎町の病院である。
(出典:永沢光雄『風俗の人たち』)
・韓国語の授業が取り入れられている高校は、全国で百七十三校あり、中でも大阪の三十四校が断トツだ。
(出典:菅野朋子『好きになってはいけない国。 韓国発! 日本へのまなざし』)
・私からすれば、この都のややこしさは断トツで、今まで設計されたどんな迷宮も目じゃない。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』)
・国別に見ると日本が断トツで、次に韓流ブームの元祖、中国、台湾が続く。
(出典:菅野朋子『好きになってはいけない国。 韓国発! 日本へのまなざし』)
・戦場ヶ原のことが一番好きだし、神原とは誰よりも仲良しだけど、どうして八九寺と話しているときが中でも断トツで楽しいのだろう。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 2 化物語(下)』)
・一時間当たりの賃金は二十ドルを超し、米国産業界の中では断トツに高かった。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(下)』)
・売上高こそダイエーのほうが圧倒的に大きかったが、収益率はヨーカ堂が断トツだった。
(出典:高杉良『勇気凜々』)