骨董
「これはすばらしい骨董だ」などのように使う「骨董」という言葉。
「骨董」は、音読みで「こっとう」と読みます。
「骨董」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「骨董」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
骨董の意味
「骨董」には次の意味があります。
・美術的な価値や希少価値のある古美術品や古道具類。(出典:デジタル大辞泉)
元々は「役に立たないもの」という意味がありましたが時代を重ねて、明治時代からは美術的工芸品を骨董と総称するようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それで多少金が出来て、父親のかねての念願だった骨董を扱うようになった。
(出典:松本清張『絢爛たる流離』)
・骨董を知るものは骨董を傷つけるはずはないと信じ切っている様子です。
(出典:野村胡堂『銭形平次捕物控』)
・美術や骨董にまるで弱い私だが、それがよほどの逸品であることはわかる。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿1 東京ナイトメア』)
・元気な様子は、気に入った骨董が手に入ったせいかもしれなかった。
(出典:松本清張『空の城』)
・その前にはしゃれた作りの西洋骨董ふうの小さなテーブルが置かれていた。
(出典:勝目梓『媚薬』)
・骨董はどう考えてもいろいろの意味で悪いものではない。
(出典:幸田露伴『骨董』)
・指輪だからいいようなものの、旦那さまが大事にしている骨董が心配でね。
(出典:立原正秋『冬の旅』)
・彼が東京に出てくる目的の大半は骨董買いと音楽家との会合であった。
(出典:松本清張『空の城』)