惚気
「惚気話にうんざりする」などのように使う「惚気」という言葉。
「惚気」は、「のろけ」と読みます。
「惚気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「惚気」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
惚気の意味
「惚気」には次の意味があります。
・ほれること。情におぼれること。あるいは、いい気になって自分の妻や夫、または恋人などのことを話すこと。また、その話。(出典:精選版 日本国語大辞典)
自分と妻や夫、または恋人との関係をいい気になって自慢することを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼女の方がかなり熱を上げ、ことあるごとにあけすけに惚気てみせた。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
・夜になると若い者を集めて惚気を聴かせるのがこの老人の第一の趣味である。
(出典:北条民雄『盂蘭盆』)
・おれたちの幸せを分けてやってるつもりだったのに、逆に惚気られちまった。
(出典:同人『十二国記』)
・人のノロケなんてどうでもいいからぁ、早く演出とか見せてくれな〜い?
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 3.5』)
・だがこの運転手氏の話はノロケ話ではなかったのである。
(出典:遠藤周作『ぐうたら人間学』)
・その中にはヘンリイとその愛の生活といったような惚気混りの文句もある。
(出典:牧逸馬『浴槽の花嫁』)
・始めに云った私のお惚気というのはこれからなんですよ。
(出典:江戸川乱歩『モノグラム』)
・相手が昌子でなければ、向こうから誘って来たのだと惚気てしまうところであった。
(出典:半村良『セルーナの女神』)