御題目
「お題目を並べただけで終わる」などのように使う「御題目」という言葉。
「御題目」は、音読みで「おだいもく」と読みます。
「御題目」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「御題目」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
御題目の意味
「御題目」には次の意味があります。
・口にするだけで、実質の伴わない主張。(出典:デジタル大辞泉)
口先だけで唱える実を伴わない主張を指して用いる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そんなものは、魔法師の人権を尊重するというお題目と何も変わらんよ。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 11 来訪者編 <下>』)
・だがまたこういう形のお題目が実際に日本の民衆に受け容れられたのを見ない。
(出典:戸坂潤『日本の民衆と「日本的なるもの」』)
・朝になってお岩は持仏堂の前に坐ってお題目を唱えていた。
(出典:田中貢太郎『四谷怪談』)
・このかたじけないお題目でしたら、あたしにだってほんによくわかるわ。
(出典:チョーサー/繁尾久訳『精選カンタベリ物語』)
・これは不況にあえぐアパレル業界では毎日のお題目のようなものだ。
(出典:浅田次郎『月のしずく』)
・勉強なんて頑張れば誰でもできるというお題目を、本気で信じているのである。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 1 化物語(上)』)
・誰もいなくなったらそんなお題目は誰が語るの。
(出典:有川浩『塩の街 wish on my precious』)
・毎度変わりばえしないお題目だが、それでも日本代表は必死だった。
(出典:石田衣良『波のうえの魔術師』)