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さすらうとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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さすらう

「あちこちをさすらう」などのように使う「さすらう」という言葉。

「さすらう」は、漢字で主に「流離う」と書きます。

「さすらう」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「さすらう」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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さすらうの意味

「さすらう」には次の三つの意味があります。

1身を寄せる所も定まった目的もなく、あちこちさまよい歩く。
2流罪、左遷などにあって、遠く離れた土地に行く。
3気持などが離れる。また、気持などが定まらない。 (出典:精選版 日本語大辞典)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

さすらうの意味①「身を寄せる所も定まった目的もなく、あちこちさまよい歩く。」

「さすらう」の一つ目の意味は「身を寄せる所も定まった目的もなく、あちこちさまよい歩く。」です。

 行きたい先がなんとなくあるものの、行く方法や道などが何も分からないまま、また身の保障のないまま歩き続けることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・両親と一緒に山をさすらっていた子供の頃、夏と冬は住まいを変えていた。
(出典:坂東眞砂子『山妣』)

・他の者たちも、行くあてなくさすらっていた時のことを思い出したのだろう。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)

・だがヒはそれを求めて千年の余もさすらっておるではござりませぬか。
(出典:半村良『産霊山秘録 上の巻』)

さすらうの意味②「流罪、左遷などにあって、遠く離れた土地に行く。」

「さすらう」の二つ目の意味は「流罪、左遷などにあって、遠く離れた土地に行く。」です。

 本来の所在地であるところから、自分の意思とは無関係に、強制的にその場から離れさせられて全く知らない場所へ移り、孤独になることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・何日ものあいだ山中をさすらう、伝統的な修験しゅげんぎょうを峰入り修行という。
(出典:荻原規子『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』)

・そして、彼も島を出て、日本をさすらうようになったのである。
(出典:友野詳『妖魔夜行 闇より帰りきて』)

・誰のために、私が今まで海山をさすらって苦労したと思うの?みな、あなたのためじゃないか。
(出典:田辺聖子『新源氏物語』)

さすらうの意味③「気持などが離れる。また、気持などが定まらない。」

「さすらう」の三つ目の意味は「気持などが離れる。また、気持などが定まらない。」です。

 身の置き場所ではなく、心の安定を自分で意識できなくなることや、一つの思いにとらわれてしまい悩んでしまうことです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・その点、海外に雄飛すれば望郷のおもいにさすらう全然別の人生があり得るだろう。
(出典:五味康祐『薄桜記』)

・望みなくさすらうものの耐えがたい郷愁で、胸に痛みを覚えたが、聞くのをやめることはできなかった。
(出典:ハインライン『地球の緑の丘』)

・これからは、目的もなくさすらうことになるかもしれない。
(出典:アリグザンダー『(プリデイン物語4)旅人タラン』)

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