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蓄えるとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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蓄える

「髭を蓄える」などのように使う「蓄える」という言葉。

「蓄える」は、訓読みで「たくわえる」と読みます。

「蓄える」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蓄える」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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蓄えるの意味

「蓄える」には次の三つの意味があります。

1 金銭や品物などを、のちに役立てるために大切にためておく。
2 知識・力などを、必要に応じて発揮できるように身につけておく。
3 髪やひげを生やしておく。(出典:デジタル大辞泉)

「蓄える」には他の意味もありますが、上記の意味で使うことがほとんどです。

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

蓄えるの意味①「金銭や品物などを、のちに役立てるために大切にためておく。」

「蓄える」の一つ目の意味は「金銭や品物などを、のちに役立てるために大切にためておく。」です。

例えば、「大学に行くために資金を蓄える」で、「大学に行くために資金を貯めておく」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・江戸までの路銀、入門の費用など、何ほどかの金を蓄える必要もあった。
(出典:藤沢周平『又蔵の火』)

・土も草も陽ざしの熱を蓄える余裕はなく、蒸せ返るような匂いが鼻を衝いた。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター15 D-魔戦抄』)

・鰍の卵は塩漬けにして蓄えるか、串にさし陽かげ干しにして蓄えるのである。
(出典:佐藤垢石『鰍の卵について』)

蓄えるの意味②「知識・力などを、必要に応じて発揮できるように身につけておく。」

「蓄える」の二つ目の意味は「知識・力などを、必要に応じて発揮できるように身につけておく。」です。

この場合の「蓄える」は、「知識や力などの能力を身につけておく」という意味があります。例えば、「いつ大地震が起こってもいいように、防災の知識を蓄える」で、「いつ大地震が起こってもいいように、防災の知識を身につけておく」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・私は才能を蓄えることが、貧困に対するもっとも確かな方法であると思った。
(出典:ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』)

・ポジトロン脳は、ある種の経験を蓄えるためにだけ造られたものではない。
(出典:W.W.ショルス,K.H.シェール/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 5 決戦!ヴェガ星域』)

・それに、方法はあとで説明するけど力を蓄えるっていうことだってできるんだから。
(出典:鈴木鈴『吸血鬼のおしごと 第1巻 The Style of Vampires』)

蓄えるの意味③「髪やひげを生やしておく。」

「蓄える」の三つ目の意味は「髪やひげを生やしておく。」です。

例えば、「顎髭を蓄えた老人」で、「顎髭を生やした老人」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・口髭を蓄えると、何故あんなに好色であるように見える人がいるのだろう。
(出典:島尾敏雄『出孤島記』)

・彼のアムビションは独逸皇帝陛下のように、向上の念の熾な髯を蓄えるにある。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)

・特に髭を蓄えることを願う者には許しておく。
(出典:堺利彦『獄中生活』)

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