列強
「列強諸国」などのように使う「列強」という言葉。
「列強」は、音読みで「れっきょう」と読みます。
「列強」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「列強」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
列強の意味
「列強」には次の意味があります。
・強い力を持つ国々。(出典:デジタル大辞泉)
「列強」という言葉をわかりやすく言うと、「多くの強国」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・資本主義諸列強の攻撃がレーニンを救ったとも見る事が出来るのではないか。
(出典:石原莞爾『戦争史大観』)
・戦争を予期しても日本が大勝利を得て一躍世界の列強に伍すようになると想像したものは一人も無かった。
(出典:内田魯庵『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』)
・世界列強は、いずれも競争で武装をしているではないか。
(出典:海野十三『太平洋魔城』)
・しかし列強の攻撃を受け戦況不利になったフランスは一七九三年徴兵制度を採用する事となった。
(出典:石原莞爾『戦争史大観』)
・それを反対にいつかは列強の餌食となって日本全国が焦土となると想像したものは頗る多かった。
(出典:内田魯庵『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』)
・倭寇は我我日本人も優に列強に伍するに足る能力のあることを示したものである。
(出典:芥川竜之介『侏儒の言葉』)
・部内から軍人などをえらんで向こうへやると、列強のスパイにすぐ気どられてしまう。
(出典:海野十三『太平洋魔城』)
・しかし今日、世界列強が日本を嫉視している時代となっては、正しくその真相を捉え根底ある計画の下に国防の大方針を確立せねばならぬ。
(出典:石原莞爾『戦争史大観』)